山本一力さんの「銀しゃり」を読み始めました。
たまたま図書館で出会った本なんですが、そもそもは登場人物の「江戸弁」に惹かれたんです。
山本一力さんの作品の江戸言葉はとてもしっかりしていて、落語での江戸言葉の参考になるだろうと思って借りてきたわけですが
読む前にたまたまですが、筆者の山本一力ってどう読むんだろうという素朴な疑問から山本一力で検索したんですね、それで見た山本氏の経歴の面白いこと面白いこと。
参考:魂の仕事人 作家山本一力←是非見てみてくださいかなり良いです。
なるほどこれは楽しみだな~と、読み始めたわけですが
いやぁまだ最初のほうしか読んでないですが、これ、いいですよ!
なるほど、山本氏のキャラというか考え方が良く出ています。
なにより、恥ずかしながら僕の考え方にも近い物を感じます。
と、いうのは
「大切な事は単純だけれども、それをそのまま、例えば自己啓発のような形で表現すると陳腐になる。大切な事は高度な芸で表現すべし。」
ということです。(人から人へ大切な事を伝えるのに大事なことはここだろうと思います。経済の効率だけを見た理論はこういうところを疎かにしがちなので、これからの世界に鍵となるのはこういう所でしょう。知識ではなく、「真の芸」それがこれからの教育の本質なんではないかと思います。)
こういう感じが、そう、山本氏が苦労した人生の中で手に入れた大切な事を文芸という芸の中に織り込んで表現しようとするその心意気を感じます。
といっても時代背景などが違うだけで、けっして抽象的というわけでなく、わかりやすいので自己啓発本なんかが好きな人にもすっと入るんじゃないかな?
まぁ僕もまだ読み始めたばかりなのでなんともいえませんが。
これから読み進んで、最後まで同じ気持ちで、むしろ最後にmaxになるくらい期待に答えてくれたらいいんですけどね~
でもなにしろ、最初のほうを読んだかぎりではとても期待できる、良い感じの本です。
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